子供のころスポーツカーとして最初に覚えた名前が「トヨタ2000GT」と「ジャガー」です。
トヨタ2000GTは、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」でボンドカーとしても登場しましたが、個人的にはオープンスタイルのボンドカーより、本来のハッチバックスタイルの方がデザイン的には好きです。
特にトヨタ2000GTは、そのネーミングの響きが好きで、免許を取って最初に購入したクルマが同じ「2000GT」が車名に入った「セリカLB2000GT」でした。
セリカは4気筒のため、トヨタ2000GTの直列6気筒とはエンジンは異なりますが、ヤマハがチューニングした黒のDOHCヘッドカバーは、トヨタ2000GTと同じ重厚な雰囲気を醸し出していました。
昭和40年代は、ハイパワーなDOHCエンジンを搭載したスポーティーで個性豊かな国産車が多数登場した時代です。
トヨタでは、セリカ、カリーナなどに2000CCと1600CC4気筒のDOHCエンジンを搭載した「GT」が、また、ファミリーカーのカローラ、スプリンターにも同じ1600CCのDOHCエンジン搭載した「レビン」、「トレノ」がありました。
日産には、スカイライン、フェアレディーZに2000CC6気筒のDOHCエンジンを搭載した「GT-R」、「Z432」がありましたし、三菱にもギャランGTOに1600CC4気筒のDOHCエンジンを搭載した「MR」がありました。
しかし、昭和51年の排ガス規制に伴い、トヨタ以外のDOHCエンジン搭載車は姿を消すことになります。私が乗っていたセリカは、この排ガス規制が入った昭和51年式の車でした。排ガス規制前のエンジンと比較すると15馬力程度下回った130馬力でしたが、ソレックスのツインキャブからの吸気音は、愛車の息吹きを感じられる最高のサウンドでした。
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