昔書いたアメブロでは「10分の1大和の思い出」というタイトルでしたが、タイトルから内容が分かってしまう方もいると思ったので、今回は素直なタイトルにしました。
呉市海事歴史科学館
「男たちの大和」オープンセット公開と同じ年(2005年)の4月に、広島県呉市に「大和ミュージアム」(正式名称は「呉市海事歴史科学館」)がオープンしました。その昔「東洋一の軍港」と称された「呉(くれ)」は、艦船プラモファンとすれば、今でいう「聖地巡礼」のような感覚で訪れる場所ではないでしょうか。
ここ呉の海軍工廠で戦艦大和が建造されたことは有名ですが、その他にも戦艦扶桑や戦艦長門などのネームシップの建造が行われています。
大和ミュージアムに着いて先ず目に入るのは、屋外に展示されている戦艦陸奥の主砲、舵、主錨、スクリューです。この陸奥の主砲は、高校の修学旅行で京都を訪れたときに「嵐山美術館」で見たものらしいのですが、その後こちらに移設されたようです。
嵐山美術館での思い出
余談になるのですが、このときの「嵐山美術館」は修学旅行のコースになかったので、昼食の時間を削って個人的に数人の友人と見に行きました。
一緒に行った航空機好きの友人が、いきなり走り出したかと思うと四式戦「疾風」の主翼に飛び乗り、そのまま操縦席に乗り込もうとしたため、美術館の人が血相を変えて「のったらあかん!」と叫んでいたことを思い出します。
当時、嵐山美術館では、琵琶湖から引き上げられた零式戦闘機63型に真新しいジュラルミンが貼られ修復作業が行われていましたが、現在大和ミュージアムに展示されているのがその零戦です。(大和ミュージアムでは62型と改称。)
1/10 戦艦大和模型
1階の会場「大和ひろば」に入ると、目の前に突然、戦艦大和の超巨大模型が迫ってきます。戦艦大和は全長263メートルあったので、10分の1スケールとはいえ26メートル30センチにもなります。尾道のオープンセットと違い、艦橋も煙突もマストもある完全な姿の戦艦大和がそこにはありました。
この大和模型を艦首から眺めると、宇宙戦艦ヤマトのディフォルメされた姿を彷彿とさせる構図となります。新幹線の中で、大和ミュージアムの館長、戸髙一成氏の著書「戦艦大和復元プロジェクト」で制作の経緯などを事前に読んでいたので、現物を前にした時の想いはひとしおでした。
同じ1Fには、「呉の歴史」というコーナーがあり、呉で建造された軍艦の模型が多数展示されています。プラモ好きの立場としては、これらの模型にも大変興味深く、食い入るように見て回った記憶があります。
戦艦大和に関するコーナーでは、計画から建造、そして沈没に至るまでの大和歴史が展示されており、沈没した大和の現在の姿が模型で再現されています。
また、「大型資料展示室」には、零式艦上戦闘機62型や特攻兵器「回天」などの実物が復元され展示されているほか、戦艦大和の主砲弾も実物サイズで展示されています。
現在は、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」が大和ミュージアム近くに隣接され、海上自衛隊の潜水艦や掃海艇に関する展示も一緒に見学できることから 近い将来もう一度大和に会いにいこうと画策しています。
コメント